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オランダ・一般人口および青少年における薬物使用の状況

●一般人口

・オランダの一般人口15-64歳を対象とした薬物使用状況調査は、1997,2001,2005,2009,2014に行われている。2014年の調査では、5,867の完全票を集めた。集票は、インターネット調査および対面調査による。

・24.1%が、大麻の生涯使用を報告した。大麻類使用では、大きな性差がみられる。過去1年間の使用では、大麻類利用は女子5.3%より男子10.2%と男子で2倍であった。

・エクスタシーの生涯利用率は7.4%で、過去1年間使用では、2.4%であった。

・コカインは、「使用したことのある薬物」の中では上位3番目で、5.1%であった。

・15歳から34歳までの年齢層のうち、3分の1以上が(35.4%)が、今までに大麻類を使用したことがあると回答した。エクスタシー12.3%、コカイン7.3%がそれにつづく。過去1年間の大麻類使用は若年層では15.6%であり、過去30日以内の使用は8.3%であった。

・2009年のデータと2014年のデータは調査方法の違いにより単純比較ができない。しかし、近年、エクスタシーの利用が増加したことが示唆される結果が得られている。

●青少年

・ESPAD(ヨーロッパ・アルコールおよびその他の薬物についての学校調査プロジェクト、 European School Survey Project on Alcohol and Other Drugs)の下、15歳から16歳を対象とした調査が1999年以来行われている。同調査の最新公表データは2011年のものである。

・大麻類の使用率の推移は横ばいである。2011年データでは、大麻類の生涯使用率は27%であった。

・エクスタシーやアンフェタミン、コカイン、ヘロイン使用の率は低かった。

・吸引薬(Inhalants)は、大麻類に続いて生涯使用率が高く7%、つづいてエクスタシー4%、コカインとLSDが2%、ヘロインとアンフェタミンが1%となっている。

・結果は、過去1年間の大麻類使用は23%(2007年25%、2003年23%)、過去1ヶ月の大麻類使用では14%(2007年15%、2003年13%)、性差では、男子の生涯使用率が34%、女子で21%であった。

・オランダ薬物使用についての全国学校調査は、12-18歳の中等教育レベルの生徒を対象に、1988年以来3年あるいは4年おきの調査を行っている。

・また、生徒・児童の健康行動調査(HBSC,Health Behavior in School-aged Children)が、11歳から16歳を対象に、2001年以来4年おきの調査を実施している。

・これらの調査は、中等教育の生徒たちでの大麻類使用が1988-1996年で増加し、2001-2007で横ばい、そして、それ以降2013年まで漸減であることを示している。

・2013年のHBSC調査では、大麻類の生涯使用率は15歳男子で17%、同じく女子で15%となっている。2009/10年調査の15歳男子23%、15歳女子18%と比較すると減少している

・大麻類の頻回使用の率は、2013年では男子1.5%、女子0.1%と男子で目立って多い。一方、2009/2010年調査(男子2.9%、女子0.4%)と比較すると、大麻類頻回使用者の数は減少していた。

●ヤングアダルト・ナイトライファーズ

・2013年のオンラインサーベイ(n=3,335,任意抽出)では、15-35歳で、過去1年間に、よくパーティー、フェスティバル、クラブに行った人で、1年以内の大麻類使用が、一般人口より3倍高いことが示された。

・また、コカインでは10倍、エクスタシーでは20倍であった。

・年齢が上がるごとに、また学歴が上がるごとに、ナイトライフでの違法薬物使用は抑えられる傾向があった。

・同調査はGHBやGBL、他のNPSも含んでいる。

・ANTENNA調査は混合調査法によりアムステルダム市で1993年より調査を実施している。ターゲットは青少年やナイトライフ利用の若年者。

・ANTENNA調査の2013年データは、2008年から2013年でエクスタシー利用が増え、N2Oガス利用に比肩している。

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