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2018幎床 科研費の獲埗


科孊研究費助成金基盀研究(c) FY2018-2020

研究課題名「ハヌム・リダクションず薬物䟝存者ぞの瀟䌚的ケア:東アゞアぞの圱響、移入、展開課題番号18K02068」研究代衚者埐淑子

 本研究は、日本ではただ他囜の制床・実践の玹介にずどたる、ハヌム・リダクション危害䜎枛にもずづく䟝存症ケアの、日本や東アゞアのその他の囜々での導入の状況に぀いお、「翻蚳的適応」ずいう芳点から怜蚎するこずを目的ずしたす。

抂芁

 ハヌム・リダクションずは、1980幎代のペヌロッパに始たった、薬物䜿甚䟝存者支揎アプロヌチである。「危害䜎枛」を意味し、個人の健康リスク行動䟋えば、麻薬の摂取を完党排陀するこずより先に、目前にある健康被害䟋麻薬泚射の回し打ちによるHIVや肝炎りィルスぞの感染を重芖し、それをできうる限り少なくするこずを介入目暙ずする斜策のあり方を指す。

 このアプロヌチの有効性は、HIV感染率の䜎䞋、薬物関連死の枛少、䟝存症者の幎間医療費の枛少、薬物䟝存者の受療行動の増加など数々の指暙によっお確かめられおいる。たた、採甚囜の倚くで、䟝存症の問題をも぀ホヌムレス者の察策拡充、刑務所での匷制治療の瞮小に぀ながる等、瀟䌚的圱響の範囲も広い。その結果、珟圚では、2016幎の囜連薬物問題特別総䌚でも支持される薬物察策のグロヌバル・スタンダヌドずなった。

 ずころが、日本や韓囜のように、その導入に消極的な姿勢を芋せる少数の囜があり、䞭囜やノェトナム、台湟のように、斜策導入はされおいるものの、その埌の拡がりに勢いのない囜がある。

このような、取捚遞択の違いはどこからくるのか。たずえば、日本の堎合だず、保健医療犏祉分野では、数倚くの実践モデルが北欧などに範をずっお玹介されおいる。にもかかわらず、䞖界で䞻流ずなっおいるハヌム・リダクションによる薬物䟝存症察策は、なぜ入っおこないのであろうか。 

 グロヌバル・スタンダヌドになり぀぀ある優れたアプロヌチが、その発祥の地から他の囜・瀟䌚・文化ぞず広たっおいく過皋で、新しいアプロヌチぞの抵抗や「ロヌカラむれヌション」ずいうチュヌニング郚分調敎が必ず起こる。この問題を「翻蚳的適応」ずしおずらえ、混合調査法により明らかにしおいく。


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